- 快明堂介護センターでは、体の痛みや症状、精神的な不安をなるべく解消して、毎日をやすらかに過ごせるように、緩和ケアとして「タクティール・ケア」を取り入れて、みなさんの心身のケアに努めております。
- タクティール・ケアは、緩和ケアにおけるスウェーデン独特の療法で、「タクティール」という言葉は「触れる」ということを意味するラテン語「タクティリス(Taktilis)」からきています。手で触れることによって、肌と肌とを通じて行われるコミュニケーションに重点を置いた緩和ケアの手法です。 特定のツボや筋肉に強い刺激を与えるのではなく、手や足、背中全体を柔らかく包み込むようにゆっくりなでることによって、リラックス・不安を和らげる・おだやかなるなどの、心身の諸症状の緩和につながります。また、認知症の周辺症状にも有効で、症状の進行を遅らせるためにも用いられています。
筋肉や深い組織を揉み解すことが目的でなく、肌と肌を通してのコミュニケーションに重点を置き、人と人との触れ合いで安心と信頼の感情を引き起こし、こころのやすらぎをつくることを目的としています。
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- 肌をやさしくなでると、オキシトシンの分泌を促すので、安心感や癒し効果が得られます。心身ともにリラックスし、情緒が安定します。
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- 触れ合うことで、大事にされていると感じられ、相手への信頼感が生まれます。不安感や恐怖心が取り除かれ、攻撃性・自虐性も減少にもつながります。
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- 触れ合ってぬくもりや優しさを伝え、その方の思いを引き出す。感情を表したり、相手を受け入れること、「コミュニケーションをとる」という能力の向上につながります。
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- 心がおだやかになり、落ち着きを取り戻します。ストレスも緩和され、心理的な安心感を与えます。
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- 気になる個所をなでられることで心が落ち着き、興奮状態や不安感・痛みなど様々な精神的苦痛の緩和につながります。
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- 認知症の周辺症状の緩和。
- やさしくなでてもらうと、とても気持ち良く癒されます。年をとってからは、人と会話するのが面倒になり、知らないうちに無口になっていました。自分でも不思議ですが、マッサージしてもらいながら話していると、スムーズに言葉が出てくる気がします。だんだん人と話すことが楽しくなってきたように思います。
- 足が痛くて、いつもイライラしていました。タクティールケアをしてもらうと、なぜだかとても落ち着き、足も軽くなる気がします。歩くのも楽になり、今までは外出するのもおっくうだったのですが、たくさん歩いてみたいと思うようになりました。
- やってもらっていると、体が暖かくなりリラックスできます。終わったあとも、色々なことにやる気が出るというか、体を動かしてみようという気持ちになります。夜は今まであまり眠れなかったのですが、ぐっすり眠れるようになりました。
タクティール・ケアを行うことで、1対1の信頼関係が築けます。